身体を掻きむしったり、かじったりしている姿を見て皮膚炎に気付く飼い主さんが多いかと思います。
そして皮膚炎を起こした時に病院へ行くとどんなことをするのか?
まずはどんな状態の皮膚炎なのか、どんな菌が繁殖しているものなのかどうかを皮膚の細胞、膿疱やフケ、毛根を剥がし顕微鏡で観察します。
また皮膚の表面を削り、その中にカビや寄生虫がいないかどうかを調べ、膿皮症と似た皮膚病である皮膚糸状菌症と犬ニキビダニ症などではないこと明確にすることも必要です。
膿皮症なのかカビなのかダニなどによるものなのかをはっきりさせます。
治療として行われるのは内服薬や注射薬など抗生物質による治療、消毒薬による治療、週に2、3回の頻度で抗菌シャンプーで体表の殺菌を行う薬浴治療が多く見られます。
しかし薬を飲むと症状は落ち着いてくるけどやめるとまた悪化するというサイクルをずっと繰り返している子が多く見られます。
もうその繰り返しが日常になってしまいそういうもんなんだと自己完結して先に進もうとしない飼い主さん、しまいには病院に行っても良くならないしと病院に行くことすらしなくなる飼い主さんも中にはいらっしゃいます。
次回はその辺りについて私なりの感じたこと、考えをお伝えしたいと思います。