さてさて前回の膿皮症をもう少し細かくみていきましょう。
大きく分けると「表面性膿皮症」「表在性(浅在性)膿皮症」「深在性膿皮症」の3つに分類されます。
「表面性膿皮症」
皮膚の表面、最上部の角質で細菌が過剰に増殖している状態のもので『ホットスポット』とも呼ばれます。この時、体の免疫反応として出てくる白血球が出てきていないことがほとんどなので感染していない場合もあり厳密には膿皮症の定義から外れるともされています。シャンプーやぬり薬など外からの治療だけでも改善を見込むことができます。
「表在性膿皮症」
表皮や毛包内に細菌が侵入して増殖することで発生します。お腹や背中を中心にブツブツした発疹やかさぶた、たまった膿をもつ膿疱が見られます。
炎症を起こした部分が円形に拡大していき、フケや赤みも出てくるものを表在性拡大性膿皮症。
体や手足によく見られ、毛包内で細菌が増殖し、毛穴に一致した湿疹を形成するものを細菌性毛包炎。
「深在性膿皮症」
皮膚の深い部分、毛包全体、真皮、皮下組織で菌の感染が起こったときに発生します。皮膚は赤や紫色になって腫れたり、血膿が出たり、皮膚の奥の方から穴があいて膿が出たりします。強い痒みと痛みがあり食欲が落ちたり、ひどい場合には細菌感染が皮膚の局所にとどまらずに全身にまで広がることもあります。
また炎症が拡大すると元気がなくなったり、発熱やリンパ節の腫れなど全身の症状が見られるようになることもあります。重度の深在性膿皮症では潰瘍を形成するため、良くなっても毛包や皮脂腺などの皮膚構造が再生されないこともあり脱毛した部分から新しい毛が生えてこないこともあります。
日頃からブラッシングなどのコミュニケーションをとっているとまだ初期段階の「表面性膿皮症」で気づけることも多いのでひどくなる前に早い対応が出来ると思います。
痒みって結構なストレスになりますので(私達も虫さされとかめっちゃ「かーゆーいーーー(꒦ິ⌑︎꒦ີ)」ってなりますよね)悪化する前に見つけて対応してあげたいですね*:ஐ(●︎˘͈ ᵕ˘͈)人(˘͈ᵕ ˘͈●︎)ஐ: